フィンセント・ファン・ゴッホ
《花咲く果樹園》 1888年

油彩/カンヴァス 72.4×53.3cm The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr. Purchase Fund, 1956 / 56.13

1888年2月、フィンセント・ファン・ゴッホはパリを離れ、南仏のアルルに移り住みました。その年の春、ゴッホは果樹園の絵を数多く描きます。《花咲く果樹園》の画面下半分には色鮮やかな花咲く草地が広がり、新緑の木々は生き生きと空を覆い、人気のない風景には穏やかな空気が流れています。浮世絵を愛好したゴッホは日本に憧れと夢を抱き、陽光と色彩であふれる南仏とユートピアとしての「日本」を重ねたと言われています。アルルの風景に魅せられたゴッホは、それらを輝く色彩によって描くことに没頭しました。