エドガー・ドガ
《踊り子たち、ピンクと緑》 1890年頃

油彩/カンヴァス 82.2 × 75.6 cm
H. O. Havemeyer Collection, Bequest of Mrs. H. O. Havemeyer, 1929 / 29.100.42

印象派の画家として知られるエドガー・ドガは、踊り子を好んで多く描きました。《踊り子たち、ピンクと緑》では、物陰から覗き見るような視点から、舞台裏で衣装を整える踊り子たちの姿を描いています。ドガはこうした人々の何気ない動作を切り取って描くことを好みました。またクローズアップや唐突に切断された構図などには、当時人気のあった浮世絵や19世紀に発展した写真からの影響がうかがえます。この作品が描かれた頃、ドガの視力はすでに著しく衰えていました。それでも踊り子たちのふとした仕草を捉えるドガの目は鋭く、画面は鮮やかな色彩で輝いています。